今年の元日にNHKで放送された「日本最強の城スペシャル 第10弾~一度は行きたい絶景の城~」において、米子城が最強の城に選ばれました。これにより米子市は絶賛米子城推しになっております!
米子城といっても現在は石垣が残っているだけの城跡。米子城跡のある湊山は地元の人たちには通称城山(しろやま)の名で親しまれています。
現在米子城跡は整備計画が進められています。城山の北側にあった湊山球場も現在は取り壊しになり近いうちに米子城跡三の丸広場として生まれ変わる予定です。
今回は盛り上がりを見せる米子市のシンボル、米子城跡をご紹介します。
米子城の歴史
米子城は戦国時代に豊臣秀吉の命により毛利元就の孫、吉川広家が築城したと言われています。山頂に五重の天守閣と四重の四重櫓を持つ山陰随一の名城とも言われていたようです。
慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦い後、吉川広家に代わり駿河から入った中村一忠により慶長7年(1602年)に完成したとされています。
その後、加藤貞泰、池田由之、代々荒尾氏11代と城主が変わっていきます。明治2年に藩庁へ引き渡され、明治6年(1873年)には売られてしまい数年後に石垣を残して取り壊されました。
城跡一帯は坂口氏の手に渡ります。昭和8年(1933年)坂口清太郎から米子市に寄付され湊山公園と称されるようになりました。
2006年には本丸、二の丸が国の史跡に指定され、2021年に三の丸の一部(旧湊山球場)が追加指定されました。
米子城跡に登ってみました。
湊山は標高90メートルほどの比較的小さな山で、麓から頂上の本丸までは徒歩で15分ほどで行けます。気軽に登ることができるのも地元の人に親しまれている理由でしょう。
山頂までのコースは3コースほどあるようです。今回は一番ポピュラーな枡形虎口からのコースで登りました。
枡形虎口を抜け石段を登ると旧小原家長屋門が見えてきます。
旧小原家長屋門を通り過ぎ、テニスコート横を過ぎればそこから坂がきつくなります。
しばらく登ると眺めがよい景色が広がります。
今回一番印象に残った忘れ石。なぜか石垣縁にひとつポツンと置かれてあります。地震でもあれば落ちてきそうで結構心配になりました(笑)
山頂は360度パノラマ!
本丸からの眺めは米子市内はもちろん東に大山、北に日本海、西に中海と米子周辺の絶景を数々楽しむことが出来ます。ここからの景色が本当に爽快で何度行っても飽きることがありません。
また大山の山頂部から昇る朝日の光は後光が差したかのように美しく光るのでダイヤモンド大山と言われています。2月20日頃と10月22日頃の日の出時、気象条件が良いときしか見ることが出来ません。
日の入り時には太陽が中海に沈んでいく風景を拝めます。夕日が中海に反射してとても綺麗です。まさに絶景のお城だと思います!
まだまだこれから整備が進められいく米子城跡。益々魅力的に変身し全国からさらに注目を集めること間違いなしのスポットです。
鳥取県に来たらぜひ訪れてほしい観光地ですね。というわけで今回は西部米子市の今旬な観光地米子城跡をご紹介しました!ではまた!
米子城跡 インフォメーション
【住所】 鳥取県米子市久米町
【アクセス】 米子鬼太郎空港から車で約25分
山陰道米子西I.Cから約5分
米子道米子I.Cから約15分
米子駅から徒歩約15分
【駐車場】 城跡北側、三の丸駐車場(無料)